正顔法考案の経緯(顔再建手術経験)
顔の形に関わって35年になります。
始まりは、交通事故による顔の複雑骨折と顔の至る所にできた亀裂、それによる顔の変形のための再建手術です。
3年弱85回以上の手術を受けました。その際、顔の形を修復する為の手術中、治療を行った京大病院のような研究機関では、大学内で行われる治療は教材として、手術中に内容を若手のお医者に説明をされながら行います。当然、私も質問ができました。度重なる手術プランでは、全身麻酔を出来るだけ避ける必要がありました。顔よりも身体への負担が大きくなると言う理由で、7〜8時間の手術であっても、局所麻酔で行われたのです。それが、私にとっては顔の構造の学習に繋がったのです。
私が理解するまで気長にしっかり説明してくださるタイプのお医者様だったので、手術中であっても、私が望めばメスで開かれた私の顔を鏡で見せて頂いたりもしました。
説明がとても、分かりやすかった事、担当医の説明に全くブレがなかった事などにより、顔の構造を知りながらの再建手術は、まるで工作の時間の様でした。その経験が正顔法を考案するベースとなっています。
顔の形を整えるこだわり ~患者として学んだ顔を整えるセンス~
医療の知識を踏まえながら、顔を整える為のプランは、工作のセンスがとても重要だったのです。顔の形を整える行為は、ベースの知識は当然必要ですが、形を整えるためには、いくら知識があってもダメだと言う事も学びました。
いい絵を描くのに、絵の具の素晴らしさをいくら言っても、最後はどう形つげるかは、その術者次第です。
つまり製品や技術、その効果を謳うのは見かけますが、顔の形が崩れた状態は、沢山の違う色の糸が塊の様にもつれた様なものなのです。もつれた糸を丁寧に解して元の状態にまで戻すには、しっかりとした視点と元の状態を求めるこだわりが必要です。私にはそれがあります。
悩みの元となっている崩れた顔の形をどうにかしたい場合、むりやり強制的に切ってしまうか、歪みの塊を誤魔化す、どちらかしかないのが現状です。まるで使い捨ての道具の様に、手っ取り早い手法で顔の形を作り上げたいと思う人もいるでしょう。
でも、自分の顔の形からは一生逃げられないのです。何年後かに弊害が起こるかもしれないことは避けなければなりません。ご自身が顔に行う全ての事は、将来の顔へと繋がっているのです。正しい知識を元に丁寧に取り組めば、若い頃の顔立ちに近い状態で維持できます。私には、理解する知識と技術と35年以上取り組んだ経験があります。
そして、それは身体機能や思考能力にも密接に繋がっています。顔の構造が崩れていくということは、あらゆる老化現象とつながっています。
できるだけ実際の現象に近い内容を、ブログや理論で上げていきますので、ご自身に起こる不定愁訴と照らし合わせながら、ご覧ください。老いたくないと言う思いをあきらめないで欲しいと思います。
顔は元に戻る ~自己復元力は、いくつになっても活性化する~
顔の形は、残念なことに放っておくと若い時のままの形を保つ事ができません。
それは、日々顔を動かしたり、外界の負担にさらされ、それが皮膚に蓄積されているからです。
しかし、きちんと適切なケアをする事で、かなり維持できたり、また一度は崩れたとしても、再度元の形にかなり近づける事は可能です。
なぜ、正顔法理論ができたか
なぜ、自己復元力を活性化させる施術がこれまでになかったのか。
なぜ顔の形が一様に老人独特のものに変化するのか。老化という原因ではなく、その変化していく仕組みを理解するのは難しいとされています。私は、交通事故により絶望的に顔の形を崩し、そのため再建手術を繰り返しました。術後数年でバランスを崩し始め、顔全体が硬くなり歪み、体調不良まで起こし始めました。一度、私の様に極端にバランスを崩した顔は、もし間違ったことをすると即座にバランスが崩れ、「これは違う」とわかってしまうのです。
つまり、最高の試験材料が私の顔だったんです。
こだわり
顔の変形は避けられない事ではなく、若い時のもとの形はかなり保てると考えています。
また、一旦変形・劣化した顔も、驚く様な再生力を発揮するとも考えています。どういうことかと言うと、劣化してしまって修復不可能な痛み切った洋服の様なものではないと言う事です。
素材が劣化し、もう戻らないとあきめてしまいがちですが、あきめる必要はなく、歪みで一時的に劣化して見えているだけで、蓄積した負担を取り除けば、代謝が再び始まり、また元のしっかりした構造が戻ってくると言うことです。
あまり劣化しないうちにケアをお受けしていただく事が、より望ましいのは確かです。
人によって、劣化の蓄積度は違います。是非、zoomカウンセリングをお受けください。
顔の歪みの緩和は、あらゆる嬉しい現象を伴うと、評価していただいています。
その変化は私だけでなく、お客様たちから口々に改善の状況を頂き、顔の存在がいかに健康に影響しているかを教えて頂きました。顔が正常な元の形を維持している事は、そのまま健康である為のスイッチを日々押している様なものだということです。
車で言うと、ハンドル。真っ直ぐ行くも曲がるも、ハンドル次第という事です。ところが、そのハンドリングを無視して、その場凌ぎの美肌目的の手法が横行している事に、残念さを感じています。
皮膚本来の機能の中の一つに、内部の伸縮を可能にし、再び定位置に戻す役割があります。つまり皮膚が動きも形も司っているということ。この機能を利用しているのが、肌張力正顔法です。
皮膚は、伸縮性がないと言うことをご存知でしょうか。にも関わらず、伸び縮みできている様に見えるのは、キメが常に皮溝の深さと柔らかさを保ち、内部の動きに合わせて伸びても、また細かく折れ曲がることができるからです。この皮膚の機能は、少しでも角層の状態が悪くなると、100%縮む事ができなくなります。これが顔変形の原因である、部分的間延びを招くのです。
100%縮小できなくなる皮膚の原因は、主に堆積した角層細胞を除去し切れないけない汚れの固着です。それは見た目だけの問題ではありません。顔の形によってもたらされる影響は、メンタル、思考能力、身体機能、作業能力、体型など多岐に渡ります。
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